新しい中学受験のかたち
文部科学省が平成11年に公立中高一貫校を制度化してから、毎年新規開設が続き、平成22年度にも新たに、東京都立富士高等学校附属中学校、東京都立大泉高等学校附属中学校、東京都立南多摩中等教育学校、東京都立三鷹中等教育学校の4校が新設予定です。
中学校にあたる前半の3年間は公立中学校と同様の扱いになりますので、授業料は無料になります。後半3年間の授業料は公立高校と同額です。公立中学から高校を受験する費用や塾代を考えると、公立中高一貫校に通うほうが出費は少ないでしょう。公立中高一貫校のメリットは学費の安さです。支払う学費は公立中学・公立高校に進学する場合とほぼ同じです。
それぞれの学校で、6年間を通して独自のカリキュラムで学習します。中学校は公立中と同等の扱いですから、入学試験には、私立中学入試のような難問奇問は出ません。多くの公立中高一貫校では、小学校での成績や学習態度などを記入した「報告書」と、小学校で学習した内容を使いこなして問題を解決する力を問う「適性検査」、作文などで判断されます。私立中のようにはっきり数値化することに出来ない試験内容なので、私立小対策とは別の対策が必要になります。さて小学校からの「報告書」が必要となることから、学校の「通知表」の評価や課外活動などへの参加、休みの有無などを気にする保護者もいるようです。5年生になってから突然に学校のエコ活動に参加する生徒が増えているという笑えない話もあります。入学しやすい子は、自主性のある発言力のある子どもとよくありますが、実際に入学した生徒の話では、様々なタイプの生徒がいるようで、鵜呑みにするにはどうかと思います。ある公立中高一貫校では毎日多くの宿題が出ると聞きました。ユニークな授業方法で生徒の自主性を重んじるとの学校方針だったため、勉強は放任と考えていた児童はかなり驚いたようです。