受験の主戦場・私立中学
私立中学は全国に約700校あります。そのうちの300校弱が一都三県の首都圏に集中しています。私立の中学校は大きく分けて二つに分類できます。付属の大学を持つ中学と持たない中学です。付属大学を持たない中学校では、大学受験が前提となりますから、当然学校内での勉強も熾烈です。ほかに共学校、男子校、女子高などの性別によっての分け方や、仏教校、カソリック校、プロテスタント校などの教育方針によっての分け方、高校募集があるかないかなどの分け方もあります。女の子だけの学校でキリスト教精神を学び大学まで進学させたい。男女共に学ぶ環境で大学受験を目指したい。など、目的や志向に合わせて進学先を決定できるのが私立中のよさです。不況の影響なのか今年は付属中が人気を集めました。新設される付属中学校も続々とあります。中央大学初の付属中学や、早稲田、慶応といった学校があらたな付属中学を開設します。
私立中学は、公立に比べてお金が掛かります。文部科学省の平成18年「子どもの学習費調査」によると、学習費総額は、公立中学校では47万1752円なのに対し、私立中学では126万9391円と約三倍です。このほかに、修学旅行費や寄付金がかかります。また制服代も私立のほうが高くコートが数万円という話も聞きます。電車通学の場合には定期代も掛かります。公立中学の場合は高校受験が前提ですから、公立中学に必要な費用に塾代が入ると、私立中と変わらなくなるという意見もあります。しかし、学費以外に必要な雑費や交際費などを考えると、結果的には私立中学のほうが総額は多くなると見て間違いないでしょう。入学金や寄付金など、入学時に必要な金額が大きいのが私立の特徴です。万が一入学後に学校と合わずに退学なんてことになると、このお金は戻ってきません。学校によってカラーが大きく異なるのが私立の特徴ですから、偏差値に頼らずに、授業の雰囲気や生徒の様子など、何度も足を運んで自分の子どもに合う志望校を選ぶことが大切になります。